2016年2月14日日曜日

ニャモヨ通信 9号

TOPICS
1.マラウイ南部を巡ってきました(後編)
2.ニャモヨの食いしん坊スナップ
3.カロンガのひと
4.編集後記






















~マラウイ南部を巡ってきました(後編)~

 前回に続いて南部での旅について書きます。
マラウイをグーグルマップで調べると唯一出てくる地名と聞く、
モンキーベイに位置するケープマクレアにも行ってきました!
(実際やってみたら、もっといっぱい出てきましたが笑)



 マラウイにも観光地化されたところがあったのか!という衝撃がありました。
年末年始のホリデーということもあって、主に白人の観光客でにぎわっていました。

 一見すると美しいビーチですが、洗濯物も干してあって
 ここに暮らしている住民の日常生活も垣間見ることができます。



 


                レイク沿いには、ロッジやお土産屋が連なっています。











~ニャモヨの食いしん坊スナップ~
  カンパンゴという生態学的に珍しい魚を知っていますか?

 数百年前にできたマラウイ湖で独自の進化を遂げた固有種です。
 湖底に巣を作り、夫婦で子育てをするナマズとして知られています
 エサや栄養に乏しいマラウイ湖で、子供のエサ不足に適応するため、
 母親が大量に未受精卵を産んで子供(稚魚)に食べさせる
 という珍しい習性を持つようになりました。※


ちなみにカンパンゴは湖沿いで流通しているので、私の任地であるカロンガでも食べられます。
このお店ではフランス人のオーナーが監修していて、フレンチテイストなマラウイ料理が食べられます。
豪華な料理を期待していましたが、写真の通り量も品数も少し寂しいものでした。
クリスマス休暇でロッジが満員だったので、食材が足りていなかったのかもしれません。

                    ちょっと寂しいランチプレート        

                        カンパンゴはこんな魚 

http://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201106050000/












~カロンガのひと~
 現地の人が足しげく通う、カロンガの名店といえば、どんな料理を出すと思いますか?

定番はシマですが、カロンガの朝ごはんはタンザニアスープと呼ばれる料理が定番です。
もちろん朝からお金を出して食べに来られる人にとってなので、
みんながみんな食べている訳ではありませんが、この料理はカロンガでしか食べられません。

牛肉を前の夜から45時間じっくり煮込んで、翌朝出しています。
9時には売り切れることも多く、6時に開店したらなるべく早く行くことをお勧めします。
このお店を一人で切り盛りする、タブさんを紹介します。

                   写真左。お子さん二人と一緒に。

開店したのは、なんと1999年!そこから、教会に行く日曜日以外はお店を開いています。
「このスープの作り方はとてもシンプルなのでカロンガで育った人ならみんな作れます。
続けてこられたのはたまたま自分だけだったのでしょう。」とタブさんは笑顔で話してくれました。


お店のすぐ裏に住んでいるので、彼女の子供たちもよく見かけます。

野菜バナナ(プランテーン)はほくほくしていて、まるで里芋みたいです。




【編集後記】

 ちょうど発行の時期が、バレンタインと重なりました。
マラウイでも、チョコレートを贈る習慣があるそうです。
ただ、農作業の忙しい時なので中々そんな余裕がないのが現実。
恋人たちの甘い時間は食料が確保されて初めて成り立つというのを再認識しました。

メイズの価格が高騰して、シマすら食べられないのにチョコレートなんて高価なうえに、
腹の足しにもなりません。カカオを輸出しているガーナでは、子供たちが
出来上がったチョコレートを見たことも食べたこともないと聞いたことがあります。
マラウイでは輸出している紅茶を自分たちでも飲みますが、食べ物がない時に
お腹を膨らます印象が強いです。