2016年11月3日木曜日

19号













TOPICS
1.     観光が文化に及ぼす影響~グローバリゼーションの罪~
2.     カロンガのひと~ご当地博物館へようこそ~
3.     ニャモヨの食いしん坊スナップ~暑い日にはアツアツのスープをどうぞ~
4.     編集後記





観光が文化に及ぼす影響~グローバリゼーションの罪~


皆さんはコカ・コーラと聞くと何をイメージしますか?私の場合、グローバリゼーションの象徴です。
アフリカにおけるコカ・コーラ社製品のシェアは計り知れませんが、コーラは水より安いと聞きます。
(参考:http://www.wound-treatment.jp/next/dokusho51.htm

冷たいかどうかは別として、販売店として登録され、あの赤でペイントされたグローサリーが
村の奥地にもあるのは驚きです。マラウイにも自国の清涼飲料水メーカーがありますが
流通量では前者より劣るでしょう。







旅先で訪れたある博物館で、
観光による負の側面として土着の文化を壊してしまうという記述がありました。

以下に抜粋します。(筆者訳)


Tourism often brings in its train prostitution and drugs that has already infected the society. (観光は、社会に対して影響を及ぼしている弊害や依存をしばしばもたらします。)

And there is the constant threat from the overwhelming ‘coca-colas’ culture on the fragile local culture in a way that this cosmopolitan culture has never had to face when the pace of social interaction was much slower and less intense.
(そして、壊れやすい地元の文化への脅威として行き過ぎたコカ・コーラ文化が常に存在しています。
この世界主義の文化、コカ・コーラは社会的連携をさらに遅らせ、希薄にします。)














カロンガのひと~ご当地博物館へようこそ~

他の地域からのお客さんを必ず連れて行くのが、カロンガ名物の博物館です。正式名称はCultural & Museum Center Karonga。今回紹介するのはこの博物館の館長を務めるマンゴンバさん。1999年に構想をまとめ、彼を中心とした委員会で資金調達に奔走しました。そして2004年にEUから支援を受けて、建設を終えました。町の中心地から80kmほど行った、ある村でアウストラロピテクスの上あごが見つかりました。展示内容は地球の誕生から始まり、これまでのマラウイの暮らしから現代まで続きます。展示はただ見るものだけではなく、クイズや覗きこむものもあり、展示に工夫が見られます。社会科見学にはもってこいです。

博物館の外観。マラウィアンも恐竜と一緒に写真を撮るスポットにもなっています。

館長のマンゴンバさん



















ニャモヨの食いしん坊スナップ~暑い日にはアツアツのスープをどうぞ

中に浮かんでいるミートボールみたいなものは何だと思いますか?これは旅の途中で出会った地元の方おすすめのお手軽ランチです。答えはキャッサバを丸めて揚げたものです。真ん中の白いものはココナッツの粉です。中々独特の味わいでしたが、生姜の辛みが効いていて熱々でももりもり食べられました。肉が入っていないので、ベジタリアンが安心して食べられることで知られているそうです。


















【編集後記】



先日の旅行で、リフレッシュできました!タンザニアへは渡航制限があるのもあって、ここにくるまでのことを考えると感慨深かったです。旅行の時間はゆっくりと過ぎていったので、文字通りpole pole(スワヒリ語でゆっくりゆっくり)でした。海は全てをつつみこんでくれる、そんな気持ちになりました。季節柄なのか、海にはウニのようなトゲトゲがいっぱいいて少々やられました。みなさん、トゲトゲにはお気をつけて。