2016年6月17日金曜日

14号

Topics
1.先輩隊員の活動見学~STOP早婚~
2.カロンガのひと~司書ときどき役者~
3.ニャモヨの食いしん坊スナップ~あの韓流スターが由来?~
4.編集後記
5.おまけ
















先輩隊員の活動見学~STOP早婚~
 「You’re the one who has an important role in this community.
この言葉は私が最後に「Do you want to say something?」と聞かれて答えた言葉でした。
この日は帰国が来月に迫っている先輩隊員の活動を見に行きました。
彼女は小学校で、早婚やそれに伴う出産を防止するための映像を活用して、
そのメッセージを伝えていました。

マラウイでは昨年結婚することができる年齢を16歳から18歳に
引き上げる法改正がなされました。
女子生徒が学校に通い続けることができなくなる要因として結婚や出産が上位に上がります。
この日は4年にあたる子供たちを中心に200人ほど集まってくれました。
基本的に現地語だったので、全てを理解することはできませんでした。
もし共感することができたなら受け取ったメッセージを家族や友達にも
伝えていってほしいと冒頭の言葉と一緒に話しました。


村では伝統的に女性が結婚を断ることは難しく、結婚する時に
家畜などを受け取ることもあって、女性の家族にとっても悪い選択ではないことが理由だそうです。


           生徒に通訳をしながら訴えかけをする同僚と先輩隊員(右側)











カロンガのひと~司書ときどき役者~
 前回紹介したマリリーノさんのお仕事は小学校の先生でした。
現在では、教える対象が学生から大人になりましたが、教える仕事が好きだと語ってくれました。

今回紹介する人は私のオフィス(県農業開発事務所)にある
資料センターで司書をしている、パンディさん。
いつも同僚を楽しませてくれるノリのいいお兄さんです。

きっと何か理由があるに違いないと思いきや、実は役者お仕事もされています。
マラウイではキャンペーン活動を行うときに劇を用いることが多いです。

気候変動など一見すると、ややこしいテーマも劇で聴衆に訴えかけます。
私のオフィスでも、農家さんに対して啓もう活動を行う際に、彼らは劇団の一員として声がかかります。
近くの関連機関にも数人の役者がおり、現在劇団の人数は5人だそうです。
劇の依頼が舞い込むと、そのテーマに応じて脚本を練ります。

役者の仕事だけで食べていくのはマラウイでも難しいそうで、
5人とも別の仕事を同じ職場でしながらやっているみたいです。

どの様にしてこの仕事を始めたの?と聞いてみたところ、
God gives me that talent!」とあっけらかんとして答えてくれたので、
思わず愚問でしたねと言葉をつぐんでしまいました。




  左側がパンディさん。
  この日の劇のテーマは、農業組合がどうやって販路を見つけるかというもの。























ニャモヨの食いしん坊スナップ~あの韓流スターが由来?~
 チャン・ドン・ゴンではなくチンドングゥワって知っていますか?
マラウイの主食、シマを作るために欠かせないメイズを砂糖と一緒に煮込んだ甘酒のような飲み物です。
(アルコールは含まれていません。)

以前農家さんを訪問した際に、家の軒先で作っているところを拝見しました。
お金も時間もない時に、お腹を満たすにはこれが一番手っ取り早いそうです。
自転車タクシーのドライバーに特に人気があります。



   実際に飲んでみると結構ザラザラしていて、手作り感があります。






【編集後記】
私の任期も残すところ半年となりました。なんとあっという間だと嘆いていると、
ここからが更にあっという間だと先輩隊員からは聞きました。
目に見える成果も大切ですが、自分が後悔しないように過ごすことも同じくらい大切だと思っています。
任地にいれば、当たり前のように会えると思っていたマラウィアンの親友がドイツに留学し、
さらには同僚がアメリカで起業に関する研修を受けています。負けていられませんね。
どこへ行っても優秀な人は必ずいるものです。

自分がいなくなってからのことをいよいよ本腰入れて考えようというところで、今回は筆を置きます。






【おまけ】

みんな大好き、おくらさん。
前からどんなふうに実がなるのか気になっていたのですが、偶然畑で見つけました。
食卓に上がる頻度の高さからも、マラウイで愛されている様子が伺えます。
エジプト原産なので、どちらかというと私たちの方が遠い親戚なのかもしれません。