2016年10月8日土曜日

18号






                                                  
Topics
1.中南部旅行~マラウイの歴史を辿る~
2.カロンガのひと~番外はじめての工場見学編~
3.ニャモヨの食いしん坊スナップ~豊かさの定義は選択肢が多いこと?~
4.編集後記
5.おまけ












中南部旅行~マラウイの歴史を辿る~

任地のカロンガを紹介する際に必ず話に出すのは博物館です。この博物館の魅力についてはまた紹介します。マラウイでは博物館があまり主流ではないのですが、そんな中で隊員を通じて知った博物館に行ってきました。アクセスの悪いところにありましたが、人に恵まれ途中まで乗せていってもらいました。この博物館はデッザ県にあります。デッザ県は首都のリロングウェからミニバスで2時間ほど。町の中心地から標高を500m以上下がって峠を下ります。途中で木のおもちゃが売られていたのですが、じっくり見られませんでした。主要道路の脇に下してもらい、そこから上り坂をひたすら20分以上歩きましたが、心地よい疲労感がありました。

宣教師としてマラウイを訪れた文化人類学者の方がマラウイの歴史を後世に残すために建てたそうです。





展示はンゴニ族、ヤオ族、チェワ族の文化についてでした。主な内容は各部族の冠婚葬祭などの慣習についてです。中でも印象的だったのはグレワンクール。グレワンクールとは、詳しいことは知られていないためシークレットソサエティと呼ばれています。彼らは冠婚葬祭の際に呼ばれて、踊る職業集団として知られています。たまたま道中で見ることがあると、一瞬びっくりして二度見てしまうくらいですが、そうそう見られないので運を分けてもらえる気がします。手元に写真がなかったのですが、イメージで言うとクッキーモンスターみたいな感じです。




       写真はンゴニ族のマークが描かれた建物。


カロンガのひと~番外はじめての工場見学編~
 マラウイ一の商業都市であるブランタイヤにあるビール工場の見学に行ってきました!ベルギーのカールズバーグ社が主に自社製品を製造するために建てた工場です。マラウイではコカ・コーラ社の製品も代行して瓶を回収し、流通も担っているそうです。
 マラウイにはいわゆる地ビールがありません。お店に行くと大体カールズバーグ社のアルコール製品しかないのですが、村ではチブクというお酒をメイズから作ったりしています。





工場を紹介してくれたマーケティング担当者の方は大学で非常勤講師もしているそうです。
マラウイでは副業は当たり前みたいです。




ニャモヨの食いしん坊スナップ~豊かさの定義は選択肢が多いこと?~
先日訪れたムワンザという町でまさにスイートコーン(日本で一番身近なとうもろこし!)に出会いました。マラウイで育てられているメイズはもっと薄い黄色なのですが、地元の方によるとこの辺りには昔から色の濃いメイズがあったそうです。ちなみに私が手に取ったのはケニアから輸入された品種とのことでした。地元で採れるものの中にもメイズより黄色い品種があるらしく、同じくらい甘みがあって美味しいそうです。














【編集後記】
旅行をすると自分の立ち位置が見えてきます。誰かの助けなしには生きていけない弱さ、誰にも頼らず自分で判断する瞬間を噛みしめながら時は流れていきます。ある友人が旅をするように生きたいと話していました。それを聞いて私もその生き方に近付きたいと思いました。今、ここを生きることを忘れずに。







【おまけ】
この博物館の最後に展示されている興味深いものがありました。写真の通りカメレオンなのですが、なぜ展示されているのでしょう?

カメレオンは前を向いていても常に後ろ(過去)を振り返る生き物として展示されていました。実際に振り返るのではなく、顔の位置はそのまま目だけを動かせるのが面白いです。



私たちが未来を見据える時も過去を振り返ることを忘れてはいけないと教えてくれます。



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