2015年6月14日日曜日

第4号



 Topic
1.     マラウイの主要産業って?
2.     カロンガのひと 
3.     マラウイで英語って通じるの?
4.     編集後記



















1.マラウイの主要産業って?

マラウイの人口のうち8割以上が農業に携わっており、主要産業は農業です。
輸出品としては、タバコ、紅茶、砂糖等の農産物が全輸出品目の8割を占めています。

(タバコ畑と子供たち)※こちらから引用

これら農産物価格の国際市況に外貨収支が大きく左右されるため、
経済構造の変革や新たな外貨獲得資源の確保が課題となっている。(外務省HPより)




私の活動では、農民グループの組織支援をすることが主な目的なのですが、
外貨獲得産業というのは白人による管理体制が敷かれているようで、
小農が国際競争力の高い産品を独自に生産することは
規模でも品質でも勝てないので通常難しいといえます。
(南部と比べて北部は開発の手が入っていないので、
南部を訪問して実態を調査する予定です。)



そうすると、必然的に国内向けの産品となり、
日本でいう所のJAにあたる組織に価格を決められ、
収入を増やすことは非常に難しいのが現実です。



農業省も商業的農業、農産物加工、市場開発という重点分野を持ち、
一次産品に付加価値を付けることに力を入れており、少しずつ前進しています。
来月にはAgriculture Fairという生産者と市場をつなぐ
イベントを私の配属先(DADO)が開催します。

その様子も次回以降にお伝えしてい区予定です!

※DADO=District Agriculture Development Office













2.カロンガのひと
私の配属先には各地域の普及所などか担当者が書類の提出にやってきます。
今日紹介するのは、水部門で灌漑の担当しているYamikaniさん。
印象的なのは彼女のヘアスタイルですね。
マラウィアンの髪質はチリチリしているので、束ねることができてもあまりまとまらないようです。

そのため編み込んでドレッドスタイルにしている女性も多くみられます。
次なる企画として、実際にNyamoyoも編み込みする予定なので、お楽しみに!


(ちらり)

                         (後ろはこんな感じ)




















 3.マラウイで英語って通じるの?
マラウイの公用語はチェワ語と英語です。
どちらもプライマリースクールから、授業があり、卒業後には日常会話程度なら
使えるようになります。と言っても、出会う子供たちには基本、
Give me my money!」と言われるので確証はありませんが。

マラウイには20以上の部族が共存しているので、同じ地域でも部族によって
文化だけでなく言語も異なります。私の暮らしているカロンガ県内だけでも、
5部族以上います。この前同僚に、日本では基本的に日本語が通じるし、
私が知る限り全く異なる言語は数えるほどしかないと話したところ、
とても驚いていました。最近では、選択制でフランス語や中国語を学ぶことができるようです。




























4.編集後記
Nyamoyo通信も4号目となりました。海外で生活すると、3か月目に
大体スランプに陥ると耳にしました。それは何もかも美しく見えるハネムーン期を通り過ぎ、
その国の嫌なところや、鬱陶しいところも見えてくるからかもしれないですね。

これを待っていました!とばかりに受け止めていますが、同僚や知人との距離感に
少し戸惑うこともあります。4月には首都でバイクの講習と3か月オリエンテーションがあり、
久しぶりに同期に再会することができました。

19人もいると、中々揃うこともないので、次は年末でしょうか。
7月には新隊員が到着予定なので、どきどきしております。
晴れてバイクも届いたので、少しずつ活動らしい活動ができそうな兆しです。

次号では活動の様子をお伝えできたらと思います。


それでは、また5号をお楽しみに!最後に1枚^^



(シマを作るのは一苦労どころじゃないの図。)

次号は食ネタ!?

  



2015年6月4日木曜日

第3号

Topic
1. 毎朝の楽しみ
2. カロンガのひと
3. ☆突撃!グルメレポート☆
4. 編集後記





















毎朝の楽しみ



私の毎朝の楽しみ、牛乳を飲むこと(幸せなやつ)

今日もるんるん気分で冷蔵庫から
Ngombe(トゥンブカ語で牛)という品名の牛乳を取り出す。。。




まず、冷蔵庫を開けて違和感…
前に買ったチャンビコのにおいかな、まあ気にしない、さあ牛乳を、、、
※チャンビコとは自然発酵させたヨーグルト(詳しくはTopic3へ)



分かりづらいので、拡大。



もう、、、これが噂のチャンビコか…


ってちがーーーーう!!!




先週停電が続いたからか、冷蔵庫に未開封で5日ほど大事にとっておいただけなのに、
通常のチャンビコよりもにおいも強烈、酸味も強烈、、、
がんばって完食ならぬ完飲を試みましたが、無理でした。。。






~カロンガのひと~      

Sam Malepucaさん。現在34歳。カロンガでも数少ないチャンビコを扱うお店を営む。


生まれはムジンバ県。父親がザンビアの鉱山で働いていた関係で、幼少期はザンビアで過ごす。
13歳で父親を亡くし、マラウイに戻ってきた。
しかし、彼の生まれた村で生計を立てていくのは簡単ではなく、
20歳の時に、カロンガのオールドタウンで、ビニール袋を売る商売をスタートした。
そこから少しずつお金を貯めて、わずか3か月で売上高を元金の40倍に。


そしてそれから7年間カロンガ特産のパーム油を売り続けて資本を作ったという。
配属先のオフィスがあるオールドタウンと呼ばれる地域にあったマーケットから、
今の新しいマーケットに移ってからも彼のポリシーは変わらない。


誰に対しても挨拶を忘れない。何かに困っている人がいたら手を差し出す。
私が必要なものを探している時も、隣の店に一言声をかけると、
売っている場所を案内するために付き合ってくれるのだ。












1人で切り盛りしているので食事も隙を見て、お店で食べるそう。

どんなに忙しくても笑顔を絶やさないSamさんは
正にwarm heart of Africaと呼ばれるマラウイの代表かも。




☆突撃!グルメレポート  

今回紹介したいのは、上記で紹介したSamさんの店で扱うチャンビコ。
カロンガでは牛の散歩風景が日常茶飯事なのですが、乳牛は少ないそうです。

では、チャンビコはどこで作られているのか聞いてみたところ、タンザニアから来ていると教えてもらいました。
牛の品種はEnglish cowと呼ばれるもので、与えるエサや飼育環境が異なるそう。


たとえば、タンザニアでは獣医が2週間に1度検診が義務付けられています。
牛乳を量産するための仕組みが整っているので、定期的に仕入れることができるとのことでした。

マラウイでは、そうした家畜の管理体制が問題なのか、道を歩いている牛たちはやせ細っています。
結局、美味しいのには理由があり、そして美味しいものを届けることも
一筋縄ではいかないということがよくわかりました。






チャンビコと相性抜群なのは、ピラウと呼ばれる炒めごはん!甘さとしょっぱさが絶妙なバランス。
ピラウは次回以降にまた紹介します!









【編集後記】
マラウイでは12月ごろから雨期になったので、連日雨が物凄い勢いで
我が家のトタン屋根をつついてきます。
それにもかかわらず、最近は夜中に目が覚めることがなくなってきました。

日差しが強くてもさすがに乾かない水たまりがあり、
ドロドロ道を行きながら少しずつフィールドに出て、組合の現状を聞いています。
先日、訪れた組合で、今まで日本人ボランティアが来たが、
誰も自分たちを支援してくれなかったと話してくれました。

その背景にあるものを認識して、彼らと具体的に活動するかどうかを決めます。
自分にできることの限界と可能性を吟味しながら、誠実な態度を忘れたくないと思いました。







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