2015年8月2日日曜日

第6号



Topic
1.     マラウイの主食ってなんだ!?
2.     シマができるまで
3.     カロンガのひと ~美しい同僚~
4.     編集後記














1.マラウイの主食ってなんだ!?
 マラウイの人々は、基本的にシマが大好きです。

(※写真上部の白い餅みたいなものがシマ)

 東南部のアフリカ諸国(ケニア~ザンビア)では、メイズ(※トウモロコシの一種)を乾燥させて、
粉末状にしたものを熱湯でこねたものが主食です。


各国で呼び方は異なりますが、原材料は同じなので、完成品も近いです。
でも国によって特徴が違うのは、作り方や作る環境が違うからでしょう。
マラウイでは、毎日シマしか食べない!人も大多数いるので、メイズの価格高騰は、
エンゲル係数(家計の全出費における食費の割合)が高いマラウィアンにとって死活問題。


 
1回の食事で、おたま3杯分ほど出てきます。
価格は600~1000MK(マラウイクワチャ)。
500MKが現在130円相当と言われているので、毎回300円程度。

店によって種類は変わりますが、デンデと呼ばれる添え物によって価格が変わります。
選択肢は大体チキンかビーフ、湖沿いだとウシパ(小魚)や
チャンボ(ホッケみたいな魚。淡白な味)。

かぼちゃの葉っぱなどを煮込んで柔らかくしたものや、用意されていれば豆も添えられているので、
1皿だけでもとってもカラフル。









2.シマができるまで
マラウイの主食として知られるシマの原料は、メイズと呼ばれています。
そもそもマラウイにはメイズが元来育っていたのでしょうか。




メイズの原産地は中南米ですが、アフリカ大陸に伝わったのは500年以上前の
大航海時代だと言われています。

製粉するには写真のような大掛かりな機械が必要で
村では棒で付いて細かくするため、時間も労力もかかります。



                  (メイズは一粒ずつ手で取ります。)






(製粉機を実際に動かしている様子)



               (機械を使わず、村では女性たちが全身の力を使って細かく砕く)


※ちなみにニャモヨは4月にカロンガ特産のコンドーレシマ作りに挑戦してます。

  その記事はこちら。はじめてのコンドーレシマ作り体験!




























3.カロンガのひと ~美しい同僚~

活動する上で最も大切とされるカウンターパートを紹介します。
実は第1号でも登場してくれた、Vettaさん。

出身は、ンカタベイ県。カロンガと同じく、マラウイ湖沿いに位置しています。

Vettaという名前は祖母の姉から取ったようで、名付け親は実は南アフリカ生まれの祖母。

Vettaはズールー語でLifeという意味で、なんとまさかのモヨと同じ!
なんだか嬉しい偶然です。

7人兄弟の4番目ということで、やっぱり大家族。
父親も農業省の組織で普及員として働いていたので、転勤が多く全国を転々としていました





好きなフルーツはグレープ。カロンガでは、タンザニアのボーダー近くで手に入るようで、
冷蔵庫に常備しているくらいに好きと話してくれました。














【編集後記】
マラウイに来て半年、当初から自分の役割ってなんだろうと考えています。
ふと、自分はとても面白い立ち位置にいると最近感じます。

配属先の人たちはいわゆる高所得者層、一方活動で関わる農家さんたちは低所得者層。
そのギャップを知ることは国際機関などに勤めて
モニタリングの仕事をしていればめぐってくる機会なのかもしれませんが、
普通に生活していたら中々その二面性を見ることは難しいのはないでしょうか

とはいえ、バナナを売りに来る女性が頭の上からお盆を卸すのを手伝うように、
と諭す同僚は、決して貴族のような鼻持ちならない人たちではありません。

小学校で農業についての授業があり、彼らは農業に精通しています。
土地さえあればどこでも作物を育てていけるマラウィアン。
彼らから日々様々なことを教わっています。

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